皮膚の感覚

皮膚の感覚

『萩原朔太郎の短編小説「猫町」に次のような一説があります。

それらの話や会話は、耳の聴覚で聞くよりは、何かの或る柔らかい触覚で、手触りに意味を探るというような趣きだった。とりわけ女の人の声には、どこか皮膚の表面を撫でるような、甘美でうっとりした魅力があった。

鋭敏な感覚を持つ詩人は常人とは異なる聴覚を持っていたのでしょうか。しかし最近の研究は、誰にでも皮膚に音を感じる機能があることを示唆しています。

一般的な認識では、人間の聴覚は、耳によるものだということになっています。

しかし、耳以外の場所で音が認識されている可能性を最初に指摘したのは、農学博士で民族音楽研究者の大橋力博士と、そのグループです。

博士はインドネシアで演奏されるガムランという民族音楽の奏者が、ライヴ演奏中にトランス状態になることがあることから、耳には聞こえない音波の存在に気付きました。

ガムランライヴ演奏中の音源に身を置くと、脳波や血中のホルモン量にも変化が認められる事を確認しました。

耳には聞こえない高周波音は確実に人間の生理状態に影響を及ぼしています。

また博士らは、被験者の首から下を音を通さない物質で覆い、再びガムランのライヴ音の効果を調べました。

すると驚くべきことに生理状態に及ぼす影響が消えてしまったのです。

これらの結果から大橋博士らは、高周波が耳でなく、体表で受容されているという仮説を立てるに至りました。

大橋博士らの仮説を知った私たちは、それならば高周波は表皮機能にも作用するのではないかと、皮膚バリア回復速度への音の影響を調べました。

すると、可聴音である5000ヘルツの音はバリア回復に影響を及ぼしませんでしたが、1万~3万ヘルツの音の照射は、バリア回復速度を促進したのです。

この結果から、高周波音がまず表皮において何らかの生理的変化を起こし、さらにホルモンレベルや脳波に作用している可能性が考えられます。』

〔新潮選書 傳田光洋著「皮膚感覚と人間のこころ」より抜粋〕

以前より申しておりましたように、私たちのプラチナコロイドSAIは、飲む音楽SAIとして、間もなくパッケージやパンフレット、様々が生まれ変わります。

仮説に基づき、大学との共同研究を進めており、現在は論文発表に向け最後の仕上げの段階に入って参りました。

今回の傳田光洋先生の本の内容や論文など、私たちにとっても未来に向けての大きな希望の光となります。

バリア回復音のヘルツも、SAIにとって大変興味深いものです。

今はまだ論文発表前なので、多くの事を申し上げられないのは残念です・・・

また、今年は新たな化粧品会社の設立も決定しており、まさに音を直接まとうという~世界に向けて、今までにない、全く新たなる発想の化粧品が生まれる事になりそうです。

 

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